yoshikouki

Research / AI History

AIの歴史

AIの歴史を、象徴的AI、エキスパートシステム、機械学習、深層学習、Transformer、基盤モデル、生成AI、AIエージェントの流れで俯瞰するインフォグラフィック。

Big Flow

AI史の大きな6段階

01

1950s-1970s

Symbolic AI

ルールで知能を記述する

  • 1950: チューリングテストが「機械は考えられるか」を問いにする
  • 1956: ダートマス会議で Artificial Intelligence という研究領域が形になる
  • 探索、論理、知識表現が中心。人間が書いたルールを機械がたどる発想
02

1980s-2000s

Expert Systems to Statistical ML

知識工学からデータで学ぶ方式へ

  • 1980年代: エキスパートシステムと知識工学が実用AIの中心になる
  • 1990年代以降: 手書きルールの限界から、統計的機械学習へ重心が移る
  • 1997: Deep Blue がチェスで世界王者に勝利し、探索と評価関数の力を示す
  • 2000年代: Webと計算資源の拡大で、推薦、検索、広告、翻訳などに浸透
03

2010s

Deep Learning

特徴量もモデルが獲得する

  • 2012: AlexNet が画像認識で深層学習ブームの象徴になる
  • GPU、大規模データ、ニューラルネットワークの組み合わせが主流化
  • 音声認識、画像認識、翻訳、囲碁などで従来手法を上回る成果が続く
04

2017-2021

Transformer / Foundation Models

事前学習して幅広く転用する

  • 2017: Transformer が自己注意により、再帰なしで系列を並列処理する道を開く
  • 2018-2020: BERT、GPT系、T5などが事前学習と微調整の流れを定着させる
  • 2020: GPT-3 が大規模言語モデルをアプリケーション基盤として意識させる
  • Transformer はその後の現代的なLLMの中心的アーキテクチャになる
05

2022-2024

Generative AI

会話、生成、マルチモーダルへ

  • 2022: 画像生成や対話AIが一般ユーザーに届き、生成AIが社会的な話題になる
  • 2022年11月: ChatGPT が公開され、自然言語UIが一気に広がる
  • 2024: GPT-4o などにより、テキスト、音声、画像をまたぐ自然な入出力へ期待が移る
06

2025-

Agentic AI

推論、道具利用、作業実行へ

  • 2025年2月: Claude Code など、開発作業を任せるエージェント型ツールが前面に出る
  • 2025年4月: OpenAI o3 / o4-mini が推論とツール利用を強く結びつける
  • 2025年10月: Codex GA により、コーディングエージェントが実務ツールとして定着し始める
  • 2026年4月: Anthropic が Mythos Preview / Project Glasswing を通じて、高度な agentic coding がサイバー防御に直結する段階を示す
  • 2026年6月: 高度なサイバー能力を持つ frontier model の公開が、政府による事前評価とアクセス管理に結びつく
  • 2026年6月: Claude Tag が組織内で文脈を共有し、非同期に働くチームエージェントを前面に出す
  • 2026年7月: Muse Image が画像生成に道具利用と自己修正を広げ、GPT-Live が音声対話を全二重化する
  • 2026年7月: GPT-5.6 の一般提供により、複数エージェントを並列に動かす推論が製品機能になる

Timeline

キーポイント

1955.08.31

Dartmouth AI Project Proposal

DartmouthAI

Artificial Intelligence という研究領域を掲げた提案が出される。

2016.03

AlphaGo

DeepMindDeep LearningGame AIRL

強化学習と深層学習への注目を広げる。

2022.11.30

ChatGPT の公開

OpenAIChat UILLM

LLMをチャットUIで使う体験が一般化。AIは研究デモから日常の相談相手、作業相手として認識され始める。

2023.03.14

GPT-4

OpenAILLM

高性能な汎用モデル競争の基準点になる。

2023.12.06

Gemini

GoogleLLMMultimodal

Googleがマルチモーダル基盤モデル Gemini を発表する。

2024.02.21

Gemma

GoogleLLMOpen model

GoogleがGemini由来の軽量open modelsを公開し、手元で動かせるモデルの選択肢を広げる。

2024.03.04

Claude 3

AnthropicLLM

AnthropicがClaude 3ファミリーを発表し、実用モデル競争がさらに強まる。

2024.04.18

Llama 3

Meta AILLMOpen model

MetaがLlama 3を公開し、オープンモデルの実用競争を進める。

2024.05.13

GPT-4o

OpenAILLMMultimodalRealtime

テキスト、音声、画像をまたぐリアルタイム寄りの入出力を前面に出す。

2025.01.20

DeepSeek-R1

DeepSeekLLMOpen modelReasoning

推論モデル、オープンウェイト、低コスト競争を意識させる。

2025.02.19

Grok 3

xAILLMReasoning

大規模事前学習と強化学習による reasoning model 競争をさらに広げる。

2025.02.24

Claude 3.7 Sonnet / Claude Code

AnthropicCoding AgentLLMReasoning

ハイブリッド推論モデルとエージェント型コーディングツールを同時に打ち出す。

2025.02.27

GPT-4.5

OpenAILLM

大規模な汎用チャットモデルとして、GPT-4o以降のスケーリングを示す。

2025.03.25

Gemini 2.5 Pro

GoogleLLMMultimodalReasoning

Googleが thinking model としてGemini 2.5 Proを公開し、推論性能競争を強める。

2025.04.16

OpenAI o3 / o4-mini

OpenAILLMReasoningTool Use

推論モデルがWeb検索、ファイル解析、Python、画像などのツール利用と結びつく流れを示す。

2025.04.29

Qwen3

AlibabaLLMOpen modelReasoningTool Use

Alibaba QwenがApache 2.0のopen-weightモデル群を公開し、思考モード、ツール利用、agentic capabilityを前面に出す。

2025.05.22

Claude Opus 4 / Sonnet 4

AnthropicCoding AgentLLM

長時間タスク、コーディング、エージェント用途を前面に出したClaude 4系が登場する。

2025.07.09

Grok 4

xAILLMReasoningTool Use

ネイティブなツール利用とリアルタイム検索統合を掲げ、推論モデル競争に加わる。

2025.08.05

gpt-oss

OpenAILLMOpen modelReasoning

OpenAIがgpt-oss-120b / 20bをApache 2.0のopen-weight reasoning modelsとして公開する。

2025.09.19

Grok 4 Fast

xAILLMReasoningSearch

高性能推論をより低コスト、高速に使う方向性を、検索統合と長いコンテキストで示す。

2025.10.06

Codex GA

OpenAICoding Agent

クラウド上のコーディングエージェントが一般提供され、LLMの利用形態が作業実行へ広がる。

2025.11.06

Kimi K2 Thinking

Moonshot AILLMOpen modelReasoningTool Use

Kimi K2 Thinkingがツール利用を前提にしたthinking agentとして公開され、公開モデルのagentic性能競争を押し広げる。

2026.02.02

Codex app

OpenAIAppCoding Agent

複数のコーディングエージェントを並列に管理するmacOSアプリとして登場し、エージェントを指揮する作業台が前面に出る。

2026.04.16

Codex computer use

OpenAICoding AgentComputer Use

Codexが背景でコンピューターを見てクリックし、複数のエージェントがローカルアプリやブラウザをまたいで作業する流れを示す。

2026.06.12

Frontier AI の政府審査と段階公開

Anthropic / OpenAIAI SafetyCybersecurityGovernmentRegulation

米政府がFable 5とMythos 5に輸出規制を適用し、GPT-5.6も政府の要請を受けて少数のパートナーから段階的に公開される。frontier modelの提供が政府による事前評価とアクセス管理に結びつく。

2026.06.23

Claude Tag

AnthropicAmbient AgentCollaborationEnterpriseTeam Agent

ClaudeがSlackのチャンネルで組織の文脈を共有し、複数人から受けた仕事を非同期に進める。AIエージェントが個人用ツールからチームの共有メンバーへ広がる。

2026.06.24

Jalapeño

OpenAI / BroadcomAI ChipIndustryInferenceInfrastructure

OpenAIとBroadcomがLLM推論向けチップJalapeñoを発表する。モデルや製品に加えて、チップから提供基盤までを一体で最適化する競争が進む。

2026.07.07

Muse Image / Muse Video

Meta AIImage GenerationMedia AgentMultimodalTool Use

Muse Imageが検索とコード実行を使い、生成結果を自ら修正するagentic image generationを実用化する。画像生成が一度の出力から、道具利用と反復改善を伴う作業へ変わる。

2026.07.08

GPT-Live

OpenAIDelegationRealtimeVoice

無音による発話終了を待つターン制から離れ、音声を連続処理する全二重モデルがChatGPT Voiceに導入される。GPT-Liveは話す、聞き続ける、待つ、割り込む、ツールを呼ぶという行動を逐次判断し、検索や深い推論を別のfrontier modelへ委譲する。

2026.07.09

GPT-5.6

OpenAICoding AgentLLMMulti-agentReasoning

Sol、Terra、Lunaが限定プレビューを経て一般提供される。ultraが複数のエージェントを並列に協調させ、複雑な仕事に割り当てる計算量を拡張する推論を製品機能にする。

出典

上記タイムラインの作成にあたり参照した主な出典です。